何も見ずにコードを弾けるようになる方法。
「どんな裏技よりも、原則を理解することが一番の近道である」
「コードの構成音を調べるのが面倒くさい!」
「何も見なくてもコードも弾けるようになりたい!」
「ネットにのってる短3度、長3度って何やねん!意味分からんわ!」
そんな方は必見の内容になっております。
この記事を読めば、あなたが普段使わないキーの、弾いたことがないコードでも即座に弾けるようになってしまいます。
とはいっても大前提として音楽理論の基礎知識が無いと、この記事の説明すら理解しづらいと思います。
「完全に音楽理論初心者です…」という方は、こちらのシリーズをどうぞ。
この記事を読めば、いちいちネットで調べずとも、コードの構成音を頭の中だけで導き出せるようになります。
逆に、今から説明する「コードの正体」を理解せずにいれば、
曲を作ろうとするたびに、コードの構成音をネットで調べ続ける面倒な日々が続くでしょう。
バンド仲間とセッションする時に、「あのコード弾いてー」と言われても、
「ネットで調べないと分かんないからちょっと待ってね💦」
なんて、素人感丸出しでダサいことになってしまいます。
脱•素人を達成して、クールにコードを弾きこなすミュージシャンになっちゃいましょう!
コードとは
まず大前提として、コードとは3つ以上の音を同時に鳴らすものです。
その中で最も使用されるのが3音で構成される、「メジャーコード」と「マイナーコード」です。
今回はこの2つのコードについてのみ、説明します。
なぜかというと、この2つが「全てのコードの核」であり、その他のコードはそこから派生したようなものだからです。
だからメジャーコードとマイナーコードの仕組みさえ理解してしまえば、他のコードも簡単に理解できるというわけです。
いかにメジャーコードとマイナーコードが大事か、理解して頂けたでしょうか。
それでは、コードの正体を見ていきましょう。
メジャーコードとマイナーコードの違い
まずは、メジャーコードについて見ていきましょう。
Cでいきましょうか。
構成音はド、ミ、ソですね。
ドはルート音。ミは長3度。ソは完全5度。
ネットで検索するとこのように出てきます。
じゃあ次はマイナーコードを見ていきましょう。
Cmでいきましょうか。
構成音は、ド、レ♯、ソです。
ドはルート音。レ#は短3度。ソは完全5度。
メジャーコードとマイナーコードの違う点に気付きましたでしょうか?
そう、真ん中の音だけが違うんです。
メジャーコードの真ん中の音は全て「長3度」。
マイナーコードの真ん中の音は全て「短3度」なんです。
次の章では、メジャーコードについて詳しく説明していきます。
メジャーコード
メジャーコードを理解するには長3度について理解してもらう必要があります。
しかし、長3度を一気に説明して理解するのは難しいので、
まず長3度を構成する小さいパーツから覚えていきます。
そもそも○度とは、音と音との距離を示す単位のことです。
つまり音程の単位です。
ドと同じ高さのドの距離は、ゼロですよね。
これが音程の最小の単位で、「1度」です。
続いて、「長2度」を説明します。
ドを基準とすると長2度の音は、レです。
半音2個分であり、全音1個分とも言えますね。
では長3度は半音3個分かというと、それは違うんです!
長3度は、長2度二つ分の長さです。つまり全音2個分ですね。
半音の数や全音の数で考えると混乱しやすいため、「長3度は長2度二つ分」で覚えることをオススメします!
完全5度はメジャーコードとマイナーコード共通の部分なので最後に説明しますね。
マイナーコード
マイナーコードを理解するには短3度について理解してもらう必要があります。
長3度を説明した時と同様に、構成するパーツから順番に覚えていきましょう。
まず短2度からです。
ドを基準とすると、短2度の音はド#です。つまり半音ですね。
では短3度は、半音1.5個分かというと違うんですね。
短3度は長2度一つ+短2度一つ分です。
短3度は半音の数で言うと3個分ですね。
復習ですが長3度は全音2個分、つまり半音4個分でしたね。
しかし、長3度の3と、半音の数が4で合わないため、ややこしい。
だから長2度2つ分で覚えてくださいと伝えましたよね。
一方、短の世界だと、短3度の3と半音の数が3ということで合ってしまうんですよね。
これで余計混乱するんです。
ですから短3度も必ず、長2度+短2度だと覚えるようにしてください。
共通部分「完全5度」
それでは最後にメジャーコードとマイナーコードの共通部分である、完全5度について説明します。
ここでこんな疑問が浮かんでいる人はいないでしょうか。
「長5度とか短5度は無いの?」と。
はい、ありません。5度は完全5度一つのみです。
対して3度というのは、長3度、短3度というように半音の差でコロコロ変わります。
不安定なんですね。
対して5度は1つのみ。完全体なんですね。
だから完全5度というんでしょう。←これは推測です笑
前置きが長くなりましたが、完全5度は長3度1つ+短3度1つ分です。
メジャーマイナーの共通部分なので、それぞれのの特徴である長3度と短3度を組み合わせたものだと考えると覚えやすいと思います。
まとめ
•メジャーコードはルート音、長3度、完全5度でできている
•マイナーコードはルート音、短3度、完全5度でできている
•長2度は全音、短2度は半音を示す
•長3度は長2度二つ分、つまり全音二つ分
•短3度は長2度と短2度それぞれ一つ分、つまり全音+半音
•完全5度は長3度と短3度それぞれ一つ分
お疲れ様でした!
早速ピアノを弾いて実践してみましょう!
スマホアプリのピアノでもオッケーですよ👌