~知識ゼロから作曲できるまでの5ステップ~「ステップ③ ダイアトニックコード」
「ダイアトニックコードさえ覚えれば、サルでも作曲できる」
どうも、"ROCK作曲家"の「創太」です。
ロックバンドのボーカルとして、オリジナル曲の作詞・作曲・DTMをしています。
今回は「知識ゼロから作曲できるまでの5ステップ」シリーズの3回目になります。
以前のステップを終えていない方は、こちらからどうぞ!
順番に読まないと、必ずどこかでつまずきますよ〜。
これから紹介するダイアトニックコードは、はっきり言って超重要です。
ダイアトニックコードを学べば、誰でも簡単に作曲ができてしまいます。
極論を言うと、音楽理論を知らなくてもそれなりの曲が作れちゃいます。
ただし、曲を作るたびに「やっぱり音楽理論を一から理解しないとダメだ」となります。
「良い曲を速く作るには音楽理論を基礎から学ばないといけないんだ…」と気付く日が来るからです。
結局みんなが、後戻りして学ぶことになるんです。
それなら後戻りのロスが無いように、順番に基礎から学んだ方が速いです。
何でもそうですが、基礎がしっかり固まっているから応用ができますよね?
ダイアトニックコードがどのようにできているかを知らないと、上手く使いこなすことはできません!
上手く使いこなせば、作曲速度が段違いに上がり、良い曲をたくさん作ることが出来るでしょう!
ちゃんとステップ①、②を終えてきましたか?
では、早速行きましょう!
【知識ゼロから作曲できるまでの5ステップ】
①十二平均律
②メジャースケール
③ダイアトニックコード
④コードの機能
⑤作曲の手順
~ ③ダイアトニックコード ~
- コード
- 外さないコードたち
- 「最強のコード」ダイアトニックコード
- ダイアトニックコードの覚え方
- ダイアトニックコードはスケール内の音でできていることを忘れない
- ふざけているけど分かりやすいまとめ
- まとめ
コード
さて、皆さんお待ちかね。コードの登場です。
コード … 2つ以上の音を同時に鳴らしたもの
では、早速Cメジャースケールの音を使ったコードをいくつか紹介します。
C(Cメジャー) 構成音 ⇒ ド、ミ、ソ
F(Fメジャー)構成音 ⇒ ファ、ラ、ド
G(Eメジャー)構成音 ⇒ ソ、シ、レ
コードについて詳しく説明したいところなんですが、ここでは省きます。
この記事は「ダイアトニックコード」の紹介がメインだからです。
コードの仕組みを知りたい方はこちらへどうぞ!
外さないコードたち
C、F、Gといったコードは、「Cメジャースケール内の音だけで作ったコード」。
ここではこれさえ理解していればOKです。
実はこの3つのコード、どんな順番で鳴らしても「曲」になります。
C ⇒ F ⇒ G でも F ⇒ G ⇒ C でも G ⇒ C ⇒ F でもです。
つまり、「外さないコード」たちなんですね。
なぜ、外さないのか。
ステップ②の講座でスケール内の音を使えば、音が外れないことを学びましたよね。
C、F、Gというコードは何度も説明している通り、「Cメジャースケール」というスケール内の音だけを使っています。
これが理由です。
「外れない音」を使ってできたコードだから、どんな順番で並べても外れないんです。
白身魚のフライとタルタルソースって相性抜群ですよね?
でもマヨネーズでもたぶんいけますよね?
その理由はタルタルソースの中にマヨネーズが入っているからです。
白身魚のフライとマヨネーズは、相性が良いんです。
その相性抜群なマヨネーズが入っているタルタルだから、当然白身魚のフライと相性抜群というわけです。
なんだかよだれが出てきましたね…。心ゆくまでタルタルを飲みたくなってきました。
えーと、何の話でしたっけ?
ま、待って!帰ろうとしないでください!
…さて、このスケール内の音で作った「外さないコード」たち。
ちゃんと名前がついているんですね。
その名前が「ダイアトニックコード」です!
「最強のコード」ダイアトニックコード
ダイアトニックコードの 一覧を表にしたものがこちら。
☝こちらの図は、僕が敬愛する「うちやま作曲教室」さんのサイトから拝借しております!
読み方を説明しますね。
キーがCメジャーのダイアトニックコードは、「C、Dm、Em、F、G、Am、Bm-5」。
mがついてたらマイナーコード、何もついてないとメジャーコードです。
7や△7というのは、ひとまず無視でオッケーです。
実は、このダイアトニックコードを使うだけで簡単な曲が作れちゃいます。
注意点は、一点のみ。
ⅤⅡm-5のコードは響きが独特なので滅多に使用しない。
これだけ覚えておけば大丈夫です。
ダイアトニックコードの表、まさに「最強のコード表」ですね!
この表の覚え方も紹介しておきますね。
まず、この表の一番上の段に書いてある「ローマ数字」、これが重要です。
これは「ディグリーネーム」といって、音階を示す番号みたいなものです。
先に結論をいうと、この「I、IIm、IIIm、IV、V、VIm」という呪文を覚えればいいだけなんです。
といっても、得体の知れないものをいきなり覚える気にはなれないですよね。
ディグリーネームについては、次の章で説明していきますね。
ダイアトニックコードの覚え方
それでは、Cメジャースケールを使って説明していきます。
まず、Cはキーなので主役の音ですね。このスケールでは一番エネルギーが強いです。
そしてスケール内で一番低い音です。
「はじまりの音」「基準となる音」とも言えますね。
そんなCには「I」(1番)というディグリーネームがついていますね。
隣のDmには「IIm」(2番)がついています。
この2番というのは、「基準の音から数えて2番目の音」という意味です。
Cメジャースケールの「C」の次の音は「D」ですね。
そして、m(マイナー)がついています。
だからDmが来るというわけです。
これがVIIm-5まで続くわけですね。
先ほど言ったようにVIIm-5はほぼ使わないのでVIm(6番)まで覚えればOKです。
おすすめの覚え方は、「I、IV、V以外は(m)マイナーがつく。」ですね。
ダイアトニックコードはスケール内の音でできていることを忘れない
ここで注意点をひとつお伝えしておきます。
それは、あくまでダイアトニックコードは、スケール内の音を使ってできているということです。
Bメジャースケールの場合、Bの次に来る音は「C」ではなく、「C#」ですよね。
そして、2番目の音なのでマイナーがつく、だから「C#m」になるわけです。
このように#の存在を忘れないように注意してください。
まあスケール内の音を使って作ったコードがダイアトニックコードなので、当然と言えば当然のことですが、忘れやすいのでお気を付けください。
ふざけているけど分かりやすいまとめ
さて、最後にダイアトニックコードを分かりやすく例えて終わりにしたいと思います。
説明してくれるのはこちらの方です!
「よう、俺はしがないアイドルオタク。君、俺の話を聞きたいんだってな。」
「俺が追っかけてるあのアイドルに興味があるとは!君、なかなか見る目あるねえ。」
「オタクしかいないLINEグループがあるんだけど、ぜひ入らない?」
「ちょ、ちょっと待って、帰らないでってば!じゃあ5分だけ!5分だけ話そう!」
そう言うと、この男はあなたに語りかけてきた。
「いいか、とあるアイドル養成所からグループを作るために選ばれた12人の候補生がいたんだ。」
「でも、その中でグループとしてデビューできるのはたった7人だけなんだ!」
「デビューを懸けたオーディション、それはそれは過酷な戦いだった…」
「そう、そのデビューしたグループの名は、Cメジャーダイアトニック!」
「メンバーはご存じ、(C、D、E、F、G、A、B)ちゃんの7人だ!」
「絶対的エースはもちろん、Cちゃん!俺の推しメンであり、永遠の嫁だ!!」
「しかもこのグループが良いのは、グループ曲だけじゃなくユニット曲も豊富な所なんだよな!」
「ユニットは、C、Dm、Em、F、G、Am、Bm-5 と7つもあるんだぜ!」
「しかも選び抜かれた相性抜群のメンバーだからよ、どのユニットも完成度が高い高い。まったく、とんでもねえグループだよな!」
「おっといっけねえ!明日の握手会に向けて、美容師でイケメンにしてもらわないといけないんだった!フフフ。待っててくれよCちゃん。」
「じゃあ、また!どこかのライブ会場で会おうな〜!!」
そう言って男は去っていったのだった。
あなた「……アイドルオタクって、意外に身だしなみとかちゃんとしてるんだ…」
はい、茶番は以上です!お疲れさまでした!
まとめ
・ダイアトニックコードとは、スケール内の音を使ったコードである。
・ダイアトニックコードを使えばどんな順番に並べても「曲になる」。
・ダイアトニックコードは「I、IV、V以外は(m)マイナーがつく。」で覚える。
何か質問があればお気軽にコメントをどうぞ!
次の講座は「人の感情を動かすコードの使い方」を教えますよ〜。お楽しみに!